2010年3月25日木曜日

自助餐の外帯弁富


って、何かと言うと、「バイキング式の持ち帰り弁当」です。
こういう「自助餐」という、数種類あるおかずの中から好きな物を好きなだけを選んで、そこで食べたり、持ち帰ったりできるとても便利な食堂がよくあります。

日本より、ずっと庶民的で、リーズナブルな値段です。

春休みにはいり、「今日から俺はベジタリアンになる。」と宣言した長男。
私が何を作っても、「ね、これ、何が入ってるの?」「え、卵? 卵はだめ!」「なに、明太子? 卵だからダメ!」「あのさ~、油使ってるかどうか、水にしずめて確認するからねぇ。」
エトセトラ、エトセトラ・・・。こんな勝手な事ばかり言い出して数日がたちました・・・。

そして、終に・・・

「キーーーーーーーーッ!! ああーたねぇ~、いいかげんにしなさいよぉ! あぁじゃあ、こぉじゃあ、って、そんならね、あなた、出家して坊さんになんなさいっちゅ~のっ!
母だって、痩せたくてベジタリアンになりたいのに、あんた達があれやらこれやら残すから、もったいなくて食べちゃって、太っちゃってさ、あたしゃ泣きたいよっちゅーのにっ!何、えっ、自分だけすっきりベジーなんて許されるとおもっとんのかいぃ~っ!」  

と、やや(かなり)「やつあたり」に近い発言をしつつ、それを言い分けに、近所のベジタリアン専門の「自助餐」で、初自助餐を体験する事になりました。

各自、空の弁当箱とトングを持って自由に選びました。その結果・・・



まあ、こういうの、はっきり言って慣れてます、色もバランスもすばらしい。
「トマトとゆば」「茄子」「白い苦瓜とトウチ」と「五穀米」「豆モヤシ」。


長男

「青い苦瓜の炒め物」「青梗菜」「茄子」と「白米」、「デザート」(あんを巻いた餅みたいな物)




そして・・・・次男



「え゛~~~っ?!」 好きに取らせておいたら、こんな事に・・・・。

お稲荷さんをおかずにご飯を食べるつもりらしい・・・?!

「お稲荷さん(大)三個」
と「白米」、「青梗菜」(野菜は苦手)と、「インゲンの天ぷら三本」。

どうして、この隙間にインゲンをいれるかなぁ・・・・?
どうやら彼も、「デザート」は忘れてないみたい。




なにがおどろいたかというと、次男の食のセンス。母、食育も間違ったかも・・・。
しかも、こんなに米好きだったとは・・・・。でも、「完食」していて、またビックリ。

これに野菜スープと緑豆のおしるこが付いて、全部で390元。安いです。


普通こういう風にご飯をおかずと別の部分に入れる盛り方は日本式です。
ご飯の上に直接おかずを乗っけるドンブリ式か、ご飯は別の器に入れて買うのが台式です。


二人の息子は、ローカル食(台湾の家庭的な料理)が苦手だと思っていたのに、ここにきてどうやら好感触かも?
これが本当だと、母的には非常に嬉しいのですが・・・。

とりあえずは、「明日も行きたい。」というので、母、ラッキー(^_^)v。

2010年3月14日日曜日

ロブションへ行ってまいりました。








「ロブション」その店は、新しくできた高級ショッピングモールの5階にあります。
私はこの「ロブション」とやらを、まったく知らなかったのですが、日本では東京の恵比寿にある、有名なフレンチのレストランだそうです。

今、この台北辺りでは、流行りのお店、とでも言うのかな?
機会があって、立て続けに二度行ける事になりました。
もちろん本店は「フランス」なんでしょうけど、世界各国に支店があるの?かな?

中でも台北のロブションは、「世界で一番安い。」らしいです・・・。
その位置づけって、喜んでいいのか?悪いのか?ちなみに本当の名前は・・・、

「L’ATELIER de Joel Robuchon」と素晴らしい名前のお店です。
日本だと、「ロブションの、なんとかバージョン」みたいな感じですかね?
「アルマーニ」じゃなくて、「アルマーニ・ジーンズ」みたいな?

ということで、どんな値段かというと、今回のランチのコースは真ん中の、2500元(だったかな?)
台湾ドルですよ。円じゃないです。
本命は5000元コースなんでしょうけれど、ランチで5000元と言ったら、15000円、私としては、何かとんでもない事が起こらないと食べれないです。それで、というわけで、真ん中のお値段でお願いしました。


始めはいわゆる、白いテーブルクロスのかかっているテーブルと、磨かれた銀のフォークとナイフがずらっと並んでて、その横には一輪のバラの花。
そんなイメージだと思っていましたが、なんと、「カウンター式」らしい。との事前情報キャッチ・・・・。

「ふふうん。。読めた。そんなに有名な店なのに、この値段で食べられるわけが分かった。こりゃ、かなり新派だぞ。クラッシックタイプじゃない。アルマーニ・ジーンズの方だ!」




で、少し、いえ、かなり安心しました。
そして、行ってみると、お店のほとんどがカウンター席で、まさに「寿司屋」です。
内側はドバーっと広いオープンキッチン。ライトも赤、鍋も赤、シェフもお店の人もぜーんぶ、黒い装い。10人以上がキッチンに・・・。
テーブルセッティングも、ランチョンマットにクルクルっと巻いたナプキンがお皿の上にのってるだけ。いわゆるお皿も<「二枚重ね」じゃなかったです。
そして、ナイフもフォークも一組だけ。お水用のグラスの色も赤い色。

フランスのロブションで修行して、こちらに来たチーフシェフはイケメン日本人でした。オープンキッチンの中でまるで「サル山のボス」の様に、ド真ん中に君臨。スタッフにキビキビ指図する姿がなんともかっこいい。(二度目に見れた。)
(すがさん、っていうんですって、かなり若くていい感じでした。)

座席の様子は、一部だけソファーとテーブルがあって一度目はここでお食事しました。
ここでの目線は結構低い感じで、キッチンの様子はほとんど見えません。
ここも、「お食事をする。」というよりは、「美味しい食事とワインを飲みながら談笑する空間。」
足を組んでもOKな雰囲気です。

色調は、すべて「赤と黒」です。私は思わず「トランプ」をイメージしてしまいました。
何か異次元に来た感じ。まさに「不思議の国のアリス」みたい、遠近感も鈍くなる様な、すこし不安定で落ち着かない緊張感のある空間でした。

さっそくお料理なんですけど、その前に、まずは、「おめでとう。」でしょっ。
なにせ、この日は、女子の日、「ひなまつり」だったんですね。
この日のリーダーが、切々とその辺をソムリエに伝えてくれました。

そしてこの時、私気付いちゃいました。生まれて初めて会った事に・・・。

「フランス人のソムリエ」

考えてみたら、今まで会ったことが無かった様な・・・。
それにしても、ワインの名前もフランス語で言われると何だかすごくソレっぽいと。
今までいろんなソムリエに会ってきたけど、
「うん、あなたが正解!」
と、指を差したくなりました。

それで、この人が一体「どんなランクのソムリエなのか」なんかは、まったく気にならなくなっちやったんです。
本物の「ド・フランス語」って、すごくセクスィ~で、その場がステェ~キな雰囲気になるんですね~。
で、その相乗効果もアリなのか、出てきた白ワインの味、本当にすごかった。




「ブラボー~!」(でいいの?)と言いそうになってしまった。

その、ラベルはすでに読めない状態でした。

このワインを選んでくれたソムリエが好きになりそうになりました。

それは、「女性のために、この日の私達のために選んだワインです。」という気持ちと、味がしたからです。(勘違い?)




やっぱり、ワイン好きだろうが、そうじゃなかろうが、美味しいワインは分かると思います。

グラスに注いだとたんに、花の香りがブワ~ッとして、口に入れてその風味はあるけど、スッキリして、ほんとに春みたいな感じ、っていうのかな?


ちょっと「スカートはいてくれば良かったなぁ・・・、っていう気持ちになる様な、」ワインでした。
みんなこのワインは美味しいね~、と何度も言っていました。

それとですね・・・、グラスはかなり本格的です。
足も細く、私の握力で持ってて大丈夫だったのが不思議・・・なくらい「薄」。
赤ワインの時は大きくて、「金魚が飼えそうだな。」と、思いました。



「パン」って言ったら怒られる。
なんて言うのかな?フレンチでは?「ブレット」は英語ですよね?
「ナン」「フォカッチャ」違うな・・・。もう、ここまで来ると、フランス語で表すのが正しいかも。

いろんな種類の小さな(パン)がどれも美味しい。どちらかというと、ハードな硬いパンより、やわらかいクロワッサンの様なパンがおいしかったです。


ワイン頼んだから、「お通し」かな?そんなわけないはずですが、スプーンにのってるのは、レバー系のもの。ちょっと香ばしい感じで口の中はマッタリとしました。


小さなグラスのものは、ワサビソースののった茶碗蒸し・・・。ワサビソースはホイップしてあってフワフワで茶碗蒸しは上品なかんじ。でも、どぎもはぬかれなかった。



人参のコンソメの人と、


アボガドの前菜の人・・・人参のコンソメの勝ち。コンソメがジェルになっててとっても美味しい。見た目も勝ち。バラの花びらにちーさな・・・真珠の演出ありです。




ホタテ、トリュフ、ベリーのソースの乗ったスープです。





この薄~いのが「トリュフ」。ってキノコだっけ?また出てきたから、一生懸命「味わおう」としたけど・・・・わからなかった~。香りは無かった気がする。かろうじて食感がキノコ・・・かな。と感じただけ。






メインの皿、魚の人と肉の人。私は「あまだい」に惹かれて魚に。でも絶対「肉」の勝ちでした。
画像撮るのを忘れたけれど、やっぱり「フレンチは肉にするべき」だったなと、また、後悔しした。

でもこのアマダイもすごかったです。うろこだか、皮だかが「総立ち」になってました。
まるで、「はりねずみ」か、「おこったネコ」の様にチクチクしたものが皮の上にびっしり・・・調理法がわからないなあ・・・揚げたのか?だってパリパリ。どうしてこうなったのか不明。

味は普通においしい。色も春らしく皿のふちに黄色の花びら、ソースも黄色。。。
黄色と白とグリーンってこんなに春色になるんですね。いいねぇ。

でも、やっぱり肉の勝ち。だって、ちよっと友達のを御相伴したら・・・やわらかぁ~い。しかも。うまい~。
マッシュポテトはなぜか赤い小さいお鍋に入れられてでてきます。
おいしいけど、やっぱり、これはお肉に合うと思う。
あ~なんでお肉にしなかったのか・・・・悔やまれる。





イタリア語ではドルチェ、これは知ってるの。でもフレンチだとなんて言うのかな?わ~ん、これも知らない。
私は「本日のデザート」にしたけど・・・。これ、右のはソルベですが、左のは苺のムースです。

でも、定番の方のチョコレートのデザート(↓)、にするべきだった・・・。





すごーく、ヘビイでどーっしりなチョコレートのデザートでした。
ここでもメニュー選び、間違えちゃいましたよ~。




最後はカフェ。ついてきた小さいマカロンも〇。コーヒーはカプチーノにしたけど◎。

で、お値段は、シャンパンと白と赤、一本ずつ、少しずつのんで、お一人様4000元也。



一週間後、また行くました。
席はたかーい椅子とたかーいテーブル席、でも10人一緒に座れました。

なんとこの席は、ドンピシャリのアリーナスペシャル席。真正面に菅さんのお仕事する姿が見えました。絶対ここに座るべし。

同じ真ん中の値段のコースだけど、幹事がいろいろとアレンジしてくれましたがこちらは全員が同じメニュー。
気持ち的にも余裕有りで、ワクワク。

ここのお店では有名な、5000元のコースにしかつかないというデザートを、どうしてもこのランクで出して欲しい、と幹事がお願いしてくれました。

しかもシェフの菅さんと直接相談したらしい。。。羨ましい、私にはできません・・・。

故に、他のお料理が少しランクダウン?とは、思えなかったです。
前菜のロブスターのムースはおいしかったなあ・・・。一切れのロブスターをいつ食べるか?が話題に・・・。
冷たくて、小さなシャリシャリしたつぶつぶの食感がいい感じでした。でも、何だかは不明~。




魚はあまだいから、サーモンになっていました。マッシュポテトといっしょに食べても美味しい。と言われたけど、別々の方が美味しいと思います。アワアワのソースが白くて、フワフワしてて、春っぽかったです。







これは、このソースの下にパスタを敷いてあるラザニアみたいなお料理です。ちよっと濃厚な味。とても美味しくて印象に残りました。
これには、トリュフが3枚。もう一度食べたけど、やっぱりよく分からなかったんです・・・。

そして・・・。




この店はこのデザートが有名なんですって。
赤い丸いアメ細工のボールのなかにベリー系と、冷たいカスタードがたっぷり入っています。




うすーいバルーン。しかもすごいベリーの香り。私はこのブラックベリーの様な香りが大好きなんですけど、ここまで香るものにはなかな出会った事ないです。
食べると、本当に、口の中がmaximに「berry」の香りで、一杯になります。




パリンと割ると中から苺やらなんやらがドッとでてくるんだけど、どうやって作ったのか・・・?
具はどこから入れたのか?知りたい。美味しい。聞きたい。美味しい。しかも大きい苺まで出て来た。謎・・・。



今度は、最後に日本で言う、「アメリカン」を頼んでみました。
「美式」と書いてあったけれど、せめて「ブレンド」レベルの濃さにして欲しかった。
美味しいコーヒーをうすくしちやった。という感じであまり美味しくなかったです。
さっぱり飲むのはおススメじゃないらしいです。
やっぱり、ヨーロッパのお料理はエスプレッソかカプチーノにするべしなのかな。


「いただきます。」と、「おいしい。」の連発でした。私はなぜか「頂きます」という時に、手を合わせてお辞儀してしまうクセが出るので、その度にペコペコしてて・・・。
それに自分で気がついた時は、アチャ。ちよっと恥ずかしかったです・・・。

こちらでは白ワインを二本飲みましたが、やはりワインの味は、前回の印象が強すぎました・・・。そして、お一人様3700元。

お皿をさげてもらう度、ワインを注いでもらう度に、「謝謝。」から、何となく、「thank you。」へ。で、三つ目の、「メルシィ。」までいきました。
合ってるのかな?間違ってるのかな?それとも、雰囲気に酔い過ぎた?ワインのせいかな?

後から、お料理とワインがバラバラのタイミングだったのが、ソムリエとしても少し残念だったらしいと聞きました。そう言われてみれば、私もちょっびり残念でした。でも、それを実現するには、ここではかなりハードル高いです。
でも、私なりにお料理を待って、合わせて食べたりして充分に楽しみました。

とても美味しくて、楽しいロブションでした。
いろいろと、お勉強にもなりました。
三度目行こうかな・・・・。今日から「ロブション積み立て」始めよう。


「L'ATELIER de Joel Robuchon TAIPEI」

台北市信義區松仁路28號3/5樓 
tel:886-2-8729-2628
lunch:11:30-14:30 Dinner:18:00-22:30


http://www.robuchon.com.tw


是非、一度「体験」して楽しんでみてください。
それなりの価値はあると思います。